Earth Bird
 

 

Earth Bird の活動

活動対象地地図

EarthBirdは、ベトナム北部の少数民族を対象としたフェアトレード&デザインの活動を、ベトナムのハノイなどで店舗展開をしている「インディゴ・ファクトリー・ハンディ・クラフト・プロジェクト(Indigo Factory Handicraft Project)」と、協力しておこなっています。民族の手工芸品の販路拡大のために、少数民族の女性たちが作った染織品を素材に、芸術学部の学生のデザイン力を駆使して国際市場に適した商品のデザインを考案しています。

また、日本などで売られているアジアの民芸雑貨や工芸品は、産地や生産者についての情報があまり記載されておらず、製作した人達の情報は消費者には伝わりません。
私たちは、それぞれの民族の貴重な伝統工芸の技術や彼らの生活などについて、より多くの人に知ってもらい、作り手と購入者を結びつけるために、商品につけるタグや冊子の作成、ホームページの開設などをしています。その他にも、学生によるフェアトレード活動のネットワーク「Fairtrade Student Network」にも参加しています。


Earth Bird の目的

もともと、少数民族の染織などの工芸品は、自家消費や地元での小規模な流通を目的に生産されてきました。しかし、生活の現代化や、安価な既製品の衣料やプラスチック製品などが流通するようになり、手間や時間のかかる伝統的な染織品などの製作は近年急速に衰退しています。日本では、各地域の伝統的な工芸的技術の価値が再認識され、博物館での資料の保存や記録、技を伝承する試みなどが行われていますが、アジアの少数民族の場合、長年継承されてきた技や知識、美意識が、記録もされることなく忘れ去られようとしています。

こうした伝統工芸は、それぞれの地域や民族の文化的資産でもあり、せめて次の世代までつたえていくことができれば、存続の可能性も高まるのではないでしょうか?

すでに、村々の日常生活においては経済性や機能性などが優先されており、昔ながらの手作りの衣装や什器などは使われないようになっています。現状として、アジアの少数民族の伝統工芸を存続するには、観光客など地域社会以外を対象にした土産物などとして流通させ、収入を得ることが出来るようにする必要があります。しかし、多くの少数民族は観光客や外国人などがおとずれることも希な農村部や山岳部に居住していて、どのような商品が売れるかを判断する資料や経験がありません。周辺諸国はもとより、その国の首都圏におけるマーケットの状況を知ることも難しい状況です。そのため伝統工芸品を商品化しようとしても、すでにある商品をコピーすることしかできず、デザインはマンネリしたものになっています。また、一般的に観光地で売られている土産物は、安価であることが要求され、品質も低くなりがちです。

 

こうした状況において、わたしたち造形美術やデザインを学ぶ学生の能力を活かし、商品開発と広報をしようというのが、アースバードの目的です。 それぞれの民族が伝承してきた工芸技術や紋様を生かし、できるだけ本来の天然素材をつかって、かつ、ベトナムを訪れる外国人や、海外の市場でも受け入れられるデザインの開発をこころみています。つくっているのは、おもに、帽子やバッグなどの雑貨ですが、都会の日常生活にフィットするおしゃれなデザインを目指しています。
また、それぞれの商品のタグに、素材を作った少数民族グループを明記したり、別に、民族の染織技術や生活などについてより詳しく記した小冊子を制作するなど、生産者について知ってもらう広報の一環としています。

 

Earth Bird & Indigo Factory

アースバードと現地パートナーのインディゴ・ファクトリーのスタッフは、まず、村々を訪問して、どのような工芸がつくられてきたか、それらから、商品に展開できるものがあるかなど、調査をしてきました。2006年においては、ラオカイ省サパ県、ライチョウ省フォントー県、バッカン省バベ県などの、ザオ(ヤオ・瑤)、モン(メオ・苗)、ターイ、ルーなどの民族の村で、染織品を注文しています。村では、女性たちひとりひとりに直接、染織品を注文します。刺繍やロウケツ染めの場合、制作する商品のデザインにあわせて、色や模様の配置などを指示します。日本からは、現在は一年に2回ほどしか、現地をおとずれることはできませんが、われわれの現地パートナーであるインディゴ・ファクトリー・ハンディ・クラフト・プロジェクトのタインさんが、必要に応じて村に買い付けにいくこともあります。村で買い上げた染織品は、インディゴ・ファクトリーのハノイ工房で縫製されます。

完成した商品はインディゴ・ファクトリーが運営する ベトナム各地の「インディゴ・ショップ」の店頭にならびます。また商品の一部は日本に持ち帰り、さまざまなイベントでの販売や、大阪成蹊大学芸術学部のアンテナショップなどで販売しています。今後ネット・ショップの開設にもとりくみます。

こうした活動をつうじて、村の女性たちに自分たちのもっている伝統工芸の価値を再認識してもらい、若い世代へも伝承される動きがでてくれば、わたしたちの試みは成果を得たことになるでしょう。

 


●フェアトレードとは

フェアトレード(fairtrade)とは、日本語に直訳すると『公正取引』という意味になります。一般には、途上国の底辺で働く人達が貧困から抜け出せるように、彼らから直接、より高い値段で継続的に商品を買うことです。 直接取引きすることで中間マージンを排除し、収益を生産者が多く受け取る仕組みを作り、その仕組みを育てることを目指します。
世界では無農薬農産物や、工芸品などを対象に、様々なNPOやNGOをはじめとする団体がフェアトレード関連活動をおこなっています。現状ではコーヒーや紅茶など農産物や食品の場合は有機栽培や無農薬栽培、無添加などの商品を生産し、海外の販路にのせている例が多くあります。消費者に、こうした第3世界の生産者をサポートする意識を持ってもらい、フェアトレードマークの商品を購入することを促進することや、取り扱ってくれる小売店などを開拓するのも重要な活動のひとつです。

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